なぜここまで金価格が上がっているのか
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2025年の金価格推移を見ると、年初から年末にかけて明確な上昇トレンドが確認できます。特に注目すべきは、春から夏を越えた後の伸び方と、10月以降の水準です。
4月時点では1gあたり16,000円台だった金価格が、10月には20,000円台、12月には23,000円台に到達しています。
なぜここまで金価格が上がっているのか
金が上がる理由は、1つではありません。複数の要因が同時に重なっています。
世界的な金融不安の常態化
金は「安全資産」と呼ばれます。株式や通貨に不安がある局面では、資金が金に逃げ込みます。
2025年は、
- 地政学リスクの長期化
- 世界的な金利政策の不透明感
- 株式市場の乱高下
これらが同時進行しており、資金の逃避先として金が選ばれ続けている状況です。
円安による国内価格の押し上げ
金はドル建てで取引されます。つまり、円安=日本円で見た金価格は上がる構造です。
国際価格が横ばいでも、円安が進めば国内金価格は上昇します。2025年の価格推移には、この為替要因が強く反映されています。
中央銀行の金保有増加
各国の中央銀行が、外貨準備として金を積極的に購入しています。これは「通貨より金」という判断が、国家レベルで行われていることを意味します。
個人では止められないこの流れが、中長期の価格を下支えしています。
では、金が下がるとしたら何が起きた時か
「今が高いなら、もっと上がるのでは?」と考えるのは自然です。しかし、下がる要因も冷静に見ておく必要があります。
金が下がる主な条件
- 世界的な金融不安が一気に解消される
- 株式市場が安定し、リスク資産に資金が戻る
- 急激な円高が進行する
問題は、これらが同時に起きる可能性が高いかです。
現時点では、どれも「すぐに起きる」と断定できる状況ではありません。つまり、下がる理由より、維持・調整される可能性のほうが現実的です。
この価格で本当に売れるのか?
結論から言うと、売れます。
買取価格は、日次相場をベースに算出されます。12月の23,000円台という水準は、「一時的な高値」ではなく、複数日続いているゾーンです。
買取現場では、
- この水準を前提に
- 当日相場を反映し
- 品位と重量で計算
されます。
「ニュースの数字だけ高くて、実際は安い」という状況ではありません。
18金(K18)とは何かを整理する
ここでよくある誤解を整理します。
18金=純金ではありません。金の含有率は75%です。
| 表記 | 純度 | 内容 |
|---|---|---|
| K24 | 約99.9% | 純金 |
| K18 | 75% | 残り25%は銀・銅など |
では、18金は損なのか?
答えはNOです。
買取では、「当日の金相場 × 0.75 × 重量」という考え方で評価されます。
つまり、相場がここまで高い今だからこそ、18金でも十分な金額になるのです。
「もっと待てば上がる」は本当に正解か
金価格は永遠に上がり続けるわけではありません。実際、過去にも急騰後に調整した局面は何度もあります。
重要なのは、
- 使う予定がない
- 保管したまま
- 生活に影響を与えていない
この状態なら、価格が高いときに一度現金化する判断は合理的です。
「最高値を狙う」のは投資の話であり、貴金属買取は生活資産の整理です。
数字で見た今の判断
2025年の推移を冷静に見ると、
- 年初:14,000円台
- 春:16,000円台
- 夏:17,000円台
- 秋:20,000円台
- 冬:23,000円台
この上昇幅は明確です。
「高くなったから売る」のではなく、
「十分に評価されたから動かす」
この考え方が、今の金相場には合っています。
